皆さんは「日本の昔話といえば何ですか?」と聞かれたらどう答えますか?
桃太郎を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
そして以下のように思った経験ありませんか?
- そもそも、なんで【桃】太郎?
- 桃太郎のお供は、なぜイヌとサル・キジなの?
- 桃太郎のモデルって存在するの?
日本5大昔話でもある桃太郎は、誰もが知っている昔話ですが、桃太郎のモデルと言われる人物やお供がイヌ・サル・キジの理由を知っている方は多くありません。
この記事では、職場や学校で明日使える!?面白い桃太郎の豆知識について紹介しています。
目次
【桃】太郎の由来は、桃が邪気を祓う力があると考えられているから!?
中国では桃を仙木・仙果と呼ばれ、昔から邪気を祓い不老長寿を与える植物・果物として親しまれている。
日本でも中国と同様に邪気を祓う果物として扱われています。
また、陰陽道では鬼が出入りする鬼門(南東)は不吉な方角とされています。その為、鬼門には桃の木を植えて悪しきモノが家に侵入するのを防ぐ風習を持つ場所もあります。
以上のように親しまれていた桃に白羽の矢が立ったということでしょう。
桃太郎が入った桃は【200㎏】近くあった!?
おばあさんが川で洗濯していると川上から「どんぶらこ どんぶらこ」と流れてくる桃ですが、赤ん坊が中に入っているため、どの絵本でも大きく描かれています。
これだけ大きいと重量もすごいのではないか?と考えた方もいるでしょう。
そこでどの程度の重量なのか調査をしたところ、以下の文章をみつけたので紹介します。
おじいさんが山に柴刈りに行き、おばあさんが川に洗濯に行くと、
武井咲と柳田理科雄のラジオ空想科学研究所
大きな大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました…
絵本の挿絵をみると、かなり大きいです。直径が80cmほどもあります。
柳田主任が桃を買ってきてみると、直径は8cm、重さは200g。
桃太郎の桃は、直径がその10倍も大きいことになります。
体積は、10×10×10で1000倍。すると、重さも1000倍になって200㎏!
200㎏の桃を持って帰る、おばあさんなら、鬼退治できたのではないか?と思うほどのパワフル!
お供が【イヌ・サル・キジ】の理由は十二支が関係している!?
桃太郎のお供といえば【イヌ・サル・キジ】ですね。きび団子をもらったお礼に命をかけて鬼と戦ってくれる義理堅い仲間たちです。
この【イヌ・サル・キジ】がお供に選ばれている理由は十二支が影響している説があります。
方角を十二支で表した際、鬼門に値するのは丑(ウシ)と寅(トラ)になります。
鬼に角がありトラ柄のパンツを履いた姿なのは、ウシの角とトラの毛から来ていることが分かります。
鬼門に位置する鬼に対抗するためには反対方角の動物の助けが必要になります。そして、鬼門の反対側に位置するのは申(サル)と未(ヒツジ)になります。
「あれ?ヒツジって桃太郎に出ていないよね?」と思いますよね?
一説では、ヒツジの角が鬼の角を連想するため除外し、申(サル)から順番に酉(トリ)、戌(イヌ)がお供に選ばれたと言われています。
個人的には、ヒツジは草食動物。戦闘にはどうしても結びつかないイメージを持った動物であることが関係しているのではないか?と思います。どうみても戦うよりも癒し系に見えませんか?
桃太郎のモデルとなった人物は【吉備津彦命】!?
昔話の人物「桃太郎」ですが、【吉備津彦命(きびつひこのみこと)】がモデルという説があります。
吉備津彦命(きびつひこのみこと)は古事記・日本書紀に記載がある人物で、第七代孝霊天皇の皇子(皇族)です。
この吉備津彦命(きびつひこのみこと)が犬飼健命(いぬかいたけるのみこと)・楽々森彦命(ささもりひこのみこと)・留玉臣命(とめたまおみのみこと)という3人の家来とともに鬼ノ城に住む鬼、温羅(うら・おんら)を討ったという伝承が岡山を中心に広まっています。
この伝承と吉備津彦命(きびつひこのみこと)が桃太郎のモデルというわけです。
家来に関しても以下の通りにイヌ・キジ・サルと関連していることがわかります。
- イヌ:犬飼健命(いぬかいたけるのみこと)
主に忠実で敵に勇敢に向かう - サル:楽々森彦命(ささもりひこのみこと)
知恵が働き、道案内としても役立つ - キジ:留玉臣命(とめたまおみのみこと)
わが身を投げうっても主につくす忠誠心
吉備津彦命の物語に関してですが、日本遺産ポータルサイトで絵本形式で分かりやすいものを公開しているのでこちらもご覧ください。大人が読んでも楽しい内容になっています。
(https://www.okayama-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=3619)
そもそも【きびだんご】ってなに?
桃太郎に登場する【きびだんご】は作中で以下の効果を発揮しています。
- これ一つ(話によっては半分)で危険な戦いのお供をしてくれる
- きび団子だんごを食べた桃太郎一行は鬼との戦いにおいて10人力・100人力の力を発揮する
- きびだんごを食べて育った桃太郎は大きく力持ちに育った
このように、ドラゴンボールの仙豆もびっくりの効果。
日本一のきびだんごと呼ばれるのも納得です。
桃太郎においては黍(きび)というイネ科の植物の粉を主原料にして作ったものとされています。
黍(きび)にはミネラルを多く含む他、タンパク質も豊富に含まれています。
筋肉をつけるのに必要なタンパク質たっぷりのきびだんごを食べて育った桃太郎が力持ちなのも納得ですね。
きびだんごは岡山市でも名物土産として愛されているようです。こちらは糯米を丸めた団子に黍(きび)の粉で風味付けをしたもの(しないものも存在する)のようです。
是非、岡山に立ち寄った際は食べてみたい一品ですね。
余談ですが、youtubeでとても美味しそうなきびだんごの作り方を紹介している方がいたので載せておきます。
童謡「桃太郎」には【物騒な歌詞】が存在する!?
桃太郎と言えば童謡も有名です。桃太郎の動揺は6番まで存在するのをご存じでしょうか?
以下が桃太郎の歌詞になります。
桃太郎さん 桃太郎さん
お腰につけたきびだんご
一つわたしに下さいな
やりましょう やりましょう
これから鬼の征伐に
ついて行くならやりましょう
行きましょう 行きましょう
あなたについて何処までも
家来になって行きましょう
そりゃ進め そりゃ進め
一度に攻めて攻めやぶり
つぶしてしまえ 鬼が島
おもしろい おもしろい
のこらず鬼を攻めふせて
分捕物をえんやらや
万々歳 万々歳
お伴のイヌやサルキジは
勇んで車をえんやらや
桃太郎って戦闘狂な一面もあるようです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
誰もが知っている桃太郎ですが、意外と知らなかった内容もあったのではないでしょうか?
明日使える!?桃太郎の豆知識でした。