日本昔話

怠け者(寝太郎)型の桃太郎の絵本を紹介!

今回紹介する怠け者(寝太郎)型の桃太郎とは、日本5大昔話「桃太郎」タイプの一つです。非常に怠惰で寝てばかりいるという特徴を持つ桃太郎が主人公として描いた絵本を紹介します。

一般的に、「桃太郎」と言えば、勇敢で活発で真面目な青年のイメージがありますが、怠け者(寝太郎)型の桃太郎はその正反対の性格をしています。

山へ芝刈りに誘われても、「カマを研ぐ」「草鞋(わらじ)を作る」などと言い訳ばっかりで動こうとしない。ようやく山へ行ったと思ったらひたすら寝ていて動かない。

このように、物事をやらない、怠惰な印象を抱く桃太郎が主人公になっています。

ちなみに、山での昼寝から目覚めた桃太郎が木を丸ごと引っこ抜いたりといった桃太郎が非凡な存在であることも表現されています。

怠け者(寝太郎)型桃太郎を個人的に気に入っている点としては、仲間や目標を持つことで、その怠惰な性格を克服し、活躍している姿が完璧な桃太郎よりも親近感を抱ける部分になります。

オススメの怠け者(寝太郎)型桃太郎の絵本はこちらの5つ!

ももたろう(作:松谷 みよ子 絵:瀬川 康男)

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作:松谷 みよ子 絵:瀬川 康男
ページ数:36ページ(左開き)
出版社:フレーベル館
発売日:2002/12

怠け者(寝太郎)型桃太郎といえばこの絵本。

しっかりと、家で食っては寝てばかりしている桃太郎です。
山への芝刈りも言い訳を駆使して働きません!

かと思えば、いきなり起きて、「悪い鬼を退治に鬼ヶ島へ行く」と鬼退治を決意。

道中の動物達にきびだんごをねだられても半分しかあげないケチ!?っぷりも発揮と癖の強い性格をしています。

そんな桃太郎ですが、鬼ヶ島での戦いではうってかわって大迫力の戦いを繰り広げます。
見開きで表現された戦いは是非一度は見てもらいたい迫力です。

  • 寝てばかりの怠け者!きびだんごも半分しかあげない!怠け者(寝太郎)型といえば、この絵本!
  • 桃太郎と鬼の戦いは迫力満点で必見!
  • 迫力満点な点と戦いの際の表現から、小学生頃のお子さんにオススメ

ももたろう (ミキハウスの絵本)

ももたろう (ミキハウスの絵本)
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作:湯村 輝彦 絵:川崎 洋
ページ数:47ページ(右開き)
出版社:三起商行(ミキハウス)
発売日:1987/11/20

ミキハウスからの桃太郎を紹介!
一風変わった桃太郎でも紹介すればよかったと思うほど、ユニークな作品です。

まず、桃太郎が非常に大きく巨人のように描かれています。
木を引き抜き、橋にしたり、お地蔵さんとにらめっこをしたりと自由奔放な桃太郎です。

この桃太郎はお地蔵さんから鬼が子どものおもちゃを取り上げたり、畑の野菜をとっていったことを聞き、鬼を懲らしめることに。

鬼との対決では、桃太郎も鬼も目が充血し、正直怖いです(笑)

対決の後は、鬼と鬼ごっこしたりと最後まで自由奔放な桃太郎になっています。

  • 基本は怠け者(寝太郎)型だが、独特の世界観!
  • 鬼退治後に鬼と鬼ごっこする自由さを発揮!

ももたろう(作:松谷 みよ子 絵:和歌山 静子)

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作:松谷 みよ子 絵:和歌山 静子
ページ数:32ページ(左開き)
出版社:童心社
発売日:2006/12/10

一風変わった桃太郎でも紹介した絵本。

桃太郎の性格は怠け者(寝太郎)型なので、”くっちゃあ寝ているばかり”と表現され、山へ木を伐りに行った際も昼寝ばっかりしています。

帰り際には木を引き抜く力持ちっぷりを発揮しています。

この絵本の特徴は、鬼ヶ島で戦いで桃太郎が鬼に苦戦している描写があることです。
真正面から勝ったり、お酒に酔っている鬼を倒したりと勝ち方は様々あれど、意外と鬼に苦戦している桃太郎は珍しいのではないかと思います。

しかし、苦戦する描写があるからこそ、その後の展開がアツい!!

蜂の群れや猿蟹合戦の石臼、牛の糞、栗、カチカチ山のうさぎ等、作品の壁を越えて様々なキャラクターが登場するので、昔話を複数読んだことがあるお子さんなら、見ていて楽しめる事間違いなし!

  • 桃太郎と他の昔話のクロスオーバー作品!(岡山や兵庫に実在する桃太郎の一つ)
  • 鬼に苦戦しつつも、色々な仲間が助太刀にくる展開がアツい!!

ももたろう

ももたろう 代田 昇
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文:代田 昇 絵:箕田 源二郎
ページ数:34ページ(右開き)
出版社:講談社
発売日:2005.1.20

冒頭の言葉が「とんとむかしのことでだげな」と、表現から昔話の雰囲気を感じることができます。
絵もセピア色の背景が主となっていて雰囲気抜群です。
要所に色が入っているので、見やすさも◎

絵と言葉遣いから、昔話の雰囲気がバツグン!

ももたろう

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文:水谷 章三 絵:杉田 豊
ページ数:29ページ(左開き)
出版社:ワンダー民話館
発売日:2005/10/1

寝てばかりいる桃太郎が主人公の怠け者(寝太郎)型。
虹のような色彩が、とても綺麗です。

虹のような色彩が綺麗

最後に

いかがだったでしょうか?

桃太郎は昔から愛された昔話だからこそ、色々なタイプの桃太郎が存在します。

今回紹介した絵本では、勇敢で活発で真面目な青年といった、いわば優等生な桃太郎ではなく、怠けてばかりでどこか憎めない性格をした桃太郎の絵本です。

色々な桃太郎が存在するということは、どんな人でも桃太郎のように活躍できるということなんだろうと私は捉えています。

なので、様々な形がある桃太郎ってとても素敵です。

少しでも皆さんのお気に入りの桃太郎を見つける力になれれば幸いです。

その他の桃太郎についてはこちらでも紹介しているので興味がある方は是非、ご覧ください。

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